Fittings
伝統建具
光と音を整え、空間を作る
日本の伝統建具は、単なる開閉装置ではなく、
光や視線を制御し、空間に奥行きと秩序を与える要素として発展してきました。
障子や襖が生み出す柔らかな光と陰影は、
空間に「余白」や「間」をもたらし、建築全体の質を静かに引き上げます。
私たちは、この伝統的な機能と美意識を、現代の建築において再構築することを重視しています。
意匠だけでなく、納まりや寸法精度、使用環境に至るまで、
設計意図を的確に読み取り、建具として成立させること。
素材である木の特性を見極めながら、
求められる表現や空間条件に応じて、最適なかたちを導き出します。
伝統を再現するのではなく、
現代の建築に適合する設えとして、機能と美を両立させること。
建具という領域から、空間の完成度を高める提案を行います。
東京都新宿区国立競技場
秋田県秋田市秋田県庁
栃木県日光市ザ・リッツ・カールトン日光
京都府京都市ザ・リッツ・カールトン京都
永いお付き合いをさせてください
木製建具は、納入して終わる製品ではありません。
適切なメンテナンスを重ねながら、長く使い続けていただくことで、その価値を深めていくものです。
私たちは、その長い時間に、責任を持つつくり手でありたい、と考えています。
一つひとつの製品に、真摯に向き合い、細部に至るまで、丁寧に仕上げること。
そして納入後も、個々の状況に応じた、きめ細やかな対応を積み重ねながら、
お客様と、継続的な関係を築いていくことを、大切にしています。
画一的ではない、ものづくりと向き合い方。
そこに、私たちだからこそできる価値があると考えています。
また、「木都」能代に根ざす企業として、
木に対する深い理解と敬意を礎に、その魅力を最大限に引き出すことにも責任を持っています。
手をかけるほどに応え、時とともに味わいを増していく木という素材とともに、
末永く安心してお使いいただける製品とサービスを提供してまいります。
そこに、私たちの誇りがあります。
木は、均一な素材ではありません。
一本ごとに異なる性質を持ち、反りや収縮といった特性を内包しています。
私たちは、その特性を的確に見極め、用途や部位に応じて適切な材料を選定することを重視しています。
将来的な変化まで見据え、問題が生じないよう構成を考え、納まりに反映させていくこと。
その判断と積み重ねによって、安定した品質と、美しい仕上がりが保たれます。
見えない部分にこそ手間をかけ、確かな精度でつくること。
そこに、木で建具をつくる価値と責任があると考えています。
木という素材には、いわゆる「廃番」という概念がありません。
工業製品のように供給が途絶えるのではなく、同じ樹種であれば、時間を経ても修理や補修が可能です。
それは単に維持管理のしやすさというだけでなく、
建築を長く使い続けていくうえでの、本質的な価値につながります。
部分的な補修や調整を重ねながら、空間の質を損なうことなく維持していくこと。
その積み重ねによって、建築は時間とともに成熟していきます。
一過性ではなく、時間に耐え、時間とともに深まっていく素材であること。
そこに、木を選ぶ意味があると考えています。
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